キミは世界を変えるチカラを持っている

転職面接のFAQで「何で前職を辞めたんですか」というのがありますが、それに対して一般的には「ネガティブな答えはNG」ってされてると思います。

その理由は、面接官から「その状況を変えようとしましたか?」みたいな質問になり、その質問に対する「良い答え」の難易度がとても高いから、というところだと思います。(ちゃんと答えられれば評価爆上げですが、そもそも博打ですよね!)

で、ですね。「変えようとしたか」というのが今日のテーマです。

言いたいことファーストで言うと「不満点は表明すれば自動で解消される可能性がある」「辞めるならあなたが積み立てた信頼貯金(クレジット)を使ってからの方が良い」ということです。

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PHPerKaigi 2020 を主催した #phperkaigi

去る2020年2月9日(日)〜2月11日(火)に、PHPerKaigi 2020 を主催しました。

PHPerKaigi は第1回が2018年なので3回目の開催になります1

長谷川は PHPerKaigi に加えて iOSDC Japan の主宰もしており、今回で7回目の草の根技術カンファレンス主催でした。今回はその中でも一番、「今回はやり切ったな」「もうこれ以上やることは無いかもしれない」と思う開催でした。(まあ毎回そんな風に思っているのですが)

今回はPHPer茶会2、PHPerチャレンジ3といった2019年導入の企画はそのまま据え置き、会場の新スペース開拓、トレーディングカード、コードゴルフといった新企画を追加しての開催でした。

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カンファレンス録画システムを作った #iosdc

TL;DR

草の根技術カンファレンス用にトーク録画システムを作りました。トークの様子を録画して後日YouTube公開するのを主目的にしています。

16:9の動画の左4:3にスピーカーのスライド、右上にスピーカーの姿を合成して録画や配信をすることができます。

カンファレンス録画システム録画例

基本方針はこんな感じです。

  • スピーカーの姿を撮影するビデオカメラの画像と、スピーカーのPCの出力の画像をHDMIキャプチャしPCに入れ、OBS Studioで合成して会場プロジェクタに出力
  • スピーカー、司会用の有線マイク、会場質問用の無線マイク、BGM用のiPod touch、PCからの出力をミキサーに入れ、会場の音声に出力

このシステムをbuilderscon tokyo 2019およびiOSDC Japan 2019で使用しました。

この構成は@rela1470さんがPHPerKaigi 2019で開発した仕組みをベースにしています。この時の苦労話は @rela1470 さんのBlogエントリに書かれていますので興味のある方は是非読んでみてください。

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iOSDC Japan 2019 を主催した #iosdc

去る2019年9月5日(木)〜9月7日(土)にiOSDC Japan 2019を主催しました。

今年で4回目の開催 & 会場についても2017年から早稲田大学西早稲田キャンパスで開催しており3回目の会場ということで、スタッフに運営・会場のノウハウが十分蓄積されているという安定安心の事前準備でした。

そんな中、今年もいくつか新しい試みをしました。

スピーカーディナー

スピーカーのみなさんの交流イベントであるスピーカーディナーは初回開催から毎年開催していますが、本来の目的だった「遠征参加してきたスピーカーの方が夜に1人でご飯を食べる様な事態を起こさせない」という目的に対して、開催日にスピーカーのみなさんを一般参加者から隔離してしまい、コミュニケーション促進の意味でよろしくないというデメリットが気になっていました。

そのため、今年は会期から離して開催1か月前に開催としました。そして以前から開催前の広報として「みんな同じフォーマットで自分のトークについてアピールする」という企画(企画名: 政見放送)をやってみたかったのでスピーカーのみなさまによる1minピッチを実施しました。

会場は以前一度使ったことがあってそのインパクトにファンになってしまった、秋葉原はアイデアの城

さすが6倍以上の倍率をくぐり抜けて採択されたプロポーザルの主のみなさま、1minピッチもとても面白く、事前公開した1minピッチ動画は現時点で1,650再生とトーク系動画としてはトップクラスの再生回数になりました。

1minピッチ

スピーカーディナーそのものの価値や意義は依然大きく、遠征参加の方に優しくないという問題はあるものの、スピーカーのみなさんとその他すべての参加者のみなさんとの交流の機会の最大化という意味ではこのスタイルは良いな、と思っています。

The iOSDC Anthem

ここ数年、ブンデスリーガやチャンピオンズリーグなど欧州サッカーを見ているのですが、大抵オープニングとかアイキャッチにカッコいい曲がかかるんですよね1

それに影響されて以前からiOSDCでもアンセムが欲しいと思っており、今年、遂にその作曲を作曲家の古代祐三さんにお願いしました。

古代祐三さんは長谷川が少年時代から大好きな作曲家で、誰かに作曲をお願いするとしたら古代さんだろうな、とずっと思っていました。

作曲をお願いできることが決まり、オープニング動画ができて音楽が引き立ち…ととてもエキサイティングな準備期間でした。

そしてオープニング動画がこちら!いやあカッコいい!

iOSDC Japan 2019 Opening

動画で使用しているアンセムは1分版なのですが、実はこの曲、フル版もあり、フル版はさらにカッコいいのです!

The iOSDC Anthem – Full Version

iOSDCアンセムは今回だけでなく、今後の開催でも継続的に使っていく予定です。

iOSDC茶会

今年は9月5日(木)〜7日(土)の3日開催だったのですが、毎日、夜には何かしらのイベントを企画していました。そのうちday 0のオープニングパーティ(DJイベント)、day 2の懇親会は昨年から引き続きの定番企画でした。

会期のまんなか、day 1には今年はiOSDC茶会という企画をしました。これは「アルコールを飲まないことがマジョリティの懇親会」です。ビールはiOSDCのDNAですので2アルコールの提供はするのですが、酔って騒ぐ場では無いよ、茶会だからね!というたてつけの懇親会です。

茶会を企画するにあたっては、従来の懇親会の「食事と飲み物を提供する場を用意しコミュニケーションの場とする」に対して逆に「コミュニケーションの場を企画し、食事と飲み物も提供する」という方向で考えていました。

この企画は参加者の「たのしむ力」に依存したコンテンツなのですが、初回にもかかわらず参加者のみなさまのおかげでうまくワークしたのではないかと思っています。ありがとうございました!

茶会についてはPHPerKaigiの開催エントリ「PHPerKaigi 2019 を主催した #phperkaigi」でも書いていますのでご興味ある方は是非ご覧ください。

トーク録画

iOSDC Japanでは2016年の初回開催から原則として全てのトークを録画し、YouTubeで公開しています3

トーク録画は基本的にほとんど見られない上に技術的にもすごく難しく、労力と効果という意味でのコストパフォーマンスがあまり良くないのですが、せっかくスピーカーのみなさまがすばらしいトークをして下さるので記録に残さねば、という使命感だけで歯を食いしばって続けています4

2016年は基本的に自分たちで録画し、2017年と2018年は外部パートナーさまにお願いしていました。2016年と2018年は1つのビデオカメラでスクリーンとスピーカーをまとめて撮影するスタイル、2017年はスライドをキャプチャし、ビデオカメラで撮影した映像に重ねるスタイルでした。

いろいろな方法での撮影を試したのですが、100%満足かというとそうではなく、今年は覚悟を決めて自分たちで機材を購入しての撮影となりました。

いくつか課題はあるのですが、見やすいスライドと聞きやすい声が実現できたと思っています5

10/29追記: 書きました 「カンファレンス録画システムを作った #iosdc

という訳で…

今年も最高でした!

事前準備からしていたコアスタッフのみなさんの力に、そのまま当日スタッフのみなさんの力が乗って、本当に良いチームだったと思っています。ありがとうございました!

そして、スポンサーのみなさま、スピーカーのみなさま、参加者のみなさま、ありがとうございました!

来年も開催できる様に精一杯頑張ろうと思います。
また来年お会いしましょう!!

草の根カンファレンスの何か

iOSDC Japan を2016年に初めて3年目。ひよっこカンファレンス主宰な訳ですが、先達にいろいろ教わったこともあって何となくやってこられた訳です。3年やってるとたまに相談されたりするので、2019年時点の自分の考え方をまとめておこうかと思いました1

以下は全部、自分が主催している様な「ボランティアスタッフが集まって、企業にスポンサーになって頂いて開催する技術に関するカンファレンス」のお話で、「継続的なコミュニティ」というよりは「年1回のお祭りを作る人たちと(スポンサーを含めて)参加する人たちのコミュニティ」という前提です。

あと、半分ぐらいはbuilderscon主宰の@lestrratさんの請け売りなのでもし評価頂けるなら半分ぐらいを@lestrratさんにお願いします。

話題1: 法人作るか論

結論から言うと法人はあった方が良いなのですが、一方で法人は銀の弾丸ではないというのもあり、法人があった方が良い理由は自分は2つしか無いと思っています。

1つめはスポンサー企業からスポンサーフィーを頂く時に法人の方がスムーズだということ、2つめは契約主体になれることです。

それ以外の問題の解決手段としての法人設立はあまり効果が無い(他の方法で解決した方が良い)んじゃないかと思っています。

iOSDC Japan では2016年初開催の途中まで個人でやろうと思っていたのですが、少し進めたところで「これはムリだ!」と法人に切り替えました。

メリット1: 金融機関口座

経験上、企業からスポンサー申込を頂いて、「個人口座にお願いします」と言うとそこから異常系に突入します。スポンサー側担当者の方も個人にスポンサーフィーとしてお金を振り込む時にどうしたら良いかわからなかったり、信用調査的なことが始まったり。法人口座であれば「よくある手続」として進められます2

個人でない金融機関口座として任意団体名義の口座というのがあり、もしかするとそういうのでも同じ効果があるのかもしれません。ただ、任意団体名義の口座の作成は年々ハードルが高くなっている様です。自分が2016年に調査した限り、銀行はほぼ無理、比較的作りやすいのがゆうちょ銀行だそうですが…3。ただ、この場合にスポンサー企業から見てどちらの扱いになるのかは不明です。

メリット2: 契約主体

法人があると契約主体になることが出来ます。

これはどういうことかと言うと例えば「1,000人規模の会場を2日間。合計1,200万円の契約」と言った時に、法人相手でないと契約してもらえないことがある、ということです4

法人が解決しない問題

前にも書きましたが、個人的には自分の知る1,000人規模までの草の根技術カンファレンスにおいて、法人設立はその2つ以外の問題は解決しないんじゃないかな、と思っています。

法人の財布は普通の財布

法人を作ったところで、無いお金は払えません。キャッシュフロー(お金が入る、または出て行くタイミング、その量)のコントロールは誰かがやる必要があります。赤字になるのが怖ければ赤字にならないように収入と支出をコントロールするか、パトロンを見つけて赤字が出たときにかぶってもらう必要があります。

よくニュースとかで巨大企業が何億円の赤字、とか言ってるけど、あれ、現金が100億あるとか、誰かが貸してくれるとか、そういうことですからね!草の根カンファレンスで法人立ち上げて、資本金10万円で法人を作ったら10万円赤字になったところでそれ以降は1円も払えないですからね!5

法人は責任を取ってくれない

法人は法の下に人ですが、喋るわけではないので、何か問題が発生したら人間がそれに対応する必要がありますし、法人が責任を取るべきことが発生すれば最終的に誰かが責任を取る必要があります6

誰か最終的に責任を取ってくれる何かが欲しくて法人を作ったら、最後に責任を取るのは法人を作ったあなたです、ということですね!

個人的には、そういったコミュニティ活動に伴う責任と、法人は切り離して置いた方が良いと思います。キャッシュフローや収支の管理はコミュニティが責任を持ってやる。その代わりその使い道はコミュニティの自由にできる。

お金って手段ですからね!お金をコントロールする力はコミュニティが持つべきだと思います。そうしないと問題が発生した時にその解決方法としてのお金を選択できない。

法人のコスト

法人にはその維持をするためにいろいろなコスト(お金と手間)がかかります。

作る時にお金がかかるのは1回限りなので良いとして、存続しているだけで法人住民税を払う必要があり、個人の確定申告より確実に面倒臭い決算をし、人にお金を払えば源泉徴収して翌月10日までに国に納め、一定規模以上 or 一定期間後には定期的に消費税を納める必要があります。他にももっとあるよ!超面倒臭いよ!!!7

なお、面倒になったから解散しようか、となったら清算手続をすることになり、ここでまたお金と人の手間がかかります。税務署の皆さんは設立より清算に目を光らせるそうですよ!そりゃそうですね!脱税による隠し財産が無いか確認しないとですからね!

そんな訳でスポンサーフィーが受け取れていて、会場などの契約に苦労していないのなら法人はいらないんじゃないかな、と思いますね!

そして、もし、それらに困っていたとしたら、まずはコミュニティにいる企業に協力をお願いしてスポンサーフィーの受け取りと契約・支払をお願いすると良いと思います。「本カンファレンスは経理処理を株式会社〇〇に委託しています」のていです。その際に、手数料を支払えると良いですね!

話題2: スタッフの責任

重要な役割を担っていたスタッフの進捗がだんだん遅れ、ついには連絡が取れなくなってしまった!

困りますね!引き受けた仕事は責任を持ってやって欲しいと思いますか?そりゃやってもらうに越したことは無いけど、例えば育児、介護、仕事、それらに優先してやるべきですか?という話ですよね。

自分はYAPC::Asia TOKYO 2015に行って「技術カンファレンスというのはこんなに面白いものなのか!」と突然覚醒したタイプの人なのですが、その主宰であり現builderscon主宰の@lestrratさんがbuildersconスタッフに対して「あなたの仕事、家族、人生を優先してください。引き受けたタスクが出来ないと思ったら持ちすぎずに手放して下さい。」と言うのをスタッフとして聞いてすごく納得しました8

冒頭の問題が発生した時に、本当の問題は「そのスタッフがその役割を手放せなかったこと」だろうな、と思っています。

最悪の場合は全部自分で引き継ぐつもりでいるのですが、これぐらいの方が自分としても気持ちが楽だな、と思っています。

話題3: 代替わり

スタッフの代替わりをどうしたら良いの?というのも鉄板トークですよね。

これは結局のところ「何が目的か」という話に尽きるのかもしれません。代替わりというのは目的ではなくて手段なので。

自分は「最高の祭りを1年に1回やりたい!」というのを目的だと思っています。なので自分がそう思わなくなった時に引き継ぎ手がいなければやめれば良いと思うし、その目的のために代替わりが必要ならすれば良いと思っています。

状態を変えるのってすごくエネルギーがいることで、始めるのも大変だけど、やめるのも勇気がいるんですよね。やめる勇気って本当に大事だと思っていて「やめる勇気が出せないばかりにスタッフが疲弊していく」というのだけは避けたいですよね。

一方で、続けることそのものが価値であり目的なこともあるでしょう。この場合はシステムとして代替わりをしていくのが良いんでしょうね。そしてこの場合は、今いるメンバで継続するために必要なことの見極めが重要なんだろうな、と思います9

とまあ、そんな感じです。

コミュニティとか言ったって所詮1年に1回の草の根カンファレンスを足かけ4年やってる、ってぐらいなのでその視点からのコメントだということはご理解ください。

カンファレンスやるぞ!ってなった時に先達のドキュメント読んだり言語カンファレンス大反省会 2015に行って皆さんの話聞いてとても参考になったので、今そういう立場にいる方の役に立てればな、と思っています。

なお、buildersconは2016年から開催されている技術カンファレンスですが、技術カンファレンスのフレームワークとしての立場もあり、技術カンファレンスを開催するにはどうすべきか、というドキュメントが公開されています。これから技術カンファレンスをやりたいという方にはとても役に立つドキュメントだと思いますので心当たりの方は是非読んでみてください。(英語で書かれていますが一部日本語訳されているものもあります。)

https://github.com/builderscon/builderscon

そして、そのbuilderscon tokyo 2019と長谷川主催のiOSDC Japan 2019は現在トーク募集中です!心当たりの方、是非ご応募を!!

以上です!!

(Twitter連投で済んでれば1,400文字ぐらいで済んだのにえらいたくさん書いてしまった。)