去る2023年9月1日〜3日の日程でiOSDC Japan 2023を主催しました。
iOSDC Japanは2016年から毎年開催していて今回で8回目の開催でした。2020年と2021年は新型コロナウイルス感染症の影響でフルオンラインで実施し、昨年2022年はオフライン+オンラインのハイブリッド開催でしたが、iOSDC Japan名物のLT時ビールや懇親会は実施できませんでした。
今回iOSDC Japan 2023では新型コロナウイルス感染症対策は残るものの、LT時ビールや懇親会が戻ってきて4年ぶりの「フルスペック」での開催でした。
やっぱり良いですね!アルコールが無くてもカンファレンスは成り立つけど自分はこれがやりたくてカンファレンスやてるんだな、って再認識しました。
LTの時間切れをスピーカーにお知らせするペンライトも良かったですね!祭り感あって。
今回はオリジナルのペンライトを400本発注しました
クロージングの表彰コーナー廃止
今回は、クロージングで定番だった表彰コーナーをやめました。
クロージングの中では「制度疲労」とだけ言っていてちょっと説明が足りないと思ったのでここで補足しておこうと思います。
クロージングでの表彰は長谷川がiOSDC Japanを主催するきっかけの1つになったYAPC::Asia Tokyo 2015にあった「ベストトーク賞」がベースになっていて、お祭りの最後の余興として楽しく、とても良いと思っています。
一方で、みなさんが同じ様に一生懸命準備している中その1つを「ベストトーク」と公式に決めるのは難しく、最近では「モリアガリトーク」として「あくまでも運営の独断だよ」という色を出してみたりしていました。そしてそんな変更をしたとて「モリアガリトーク」をクロージングの瞬間までに選ぶのが難しいことには変わりなく、表彰している本人も「これで良かったかなー」と思うことがありました。
最近は「モリアガリトーク賞」以外にも企画やフィードバックなど積極的にカンファレンスに参加してくださった方を称えるための賞を作って表彰していました。こちらは指標が明らかなので選ぶ辛さは無いのですが、フィードバック数1位の方を称える「ベストフィードバッカー賞」の2位の方も相当フィードバックして下さっている訳で「みなさんを代表して1位の方に…」と口で言っていてもやはり若干モヤモヤするところはあるんですよね。
加えて、iOSDC Japanでは最終日は夕方のLTの直後にクロージングがあり、LTの間の集計結果をクロージング資料に反映する作業負荷がまた高く、反映が間に合わなくてクロージングの開始が遅れたりとなかなかツライ状態になっていました。
と言う感じになかなか辛いことが多く、クロージングが長くなる原因にもなっていて「やり続ける嬉しさを辛さが上回ってしまった」と考えたのが今回の「表彰コーナー廃止」の理由でした1。
ただ、カンファレンスの最後で誰かを称えて表彰するのはとても楽しいので、またいずれ良いやり方・対象が見つかったら表彰コーナーを復活させたいと思っています。
YouTube Live希望への回答
iOSDC Japanではオンライン配信を始めてからずっとニコニコ生放送(ニコ生)をオンライン配信プラットフォームとして使用しています。
この手のプラットフォームは慣れているものが使いやすいということでYouTubeにして欲しいというお声を頂くことがあります。
意外と知られていない様なのですが2、YouTube Liveは「有料イベントのチケット購入者だけにライブ配信を視聴させる」という使い方は規約上できません。iOSDC Japanは「お金を払ってでも参加したい方だけが参加するカンファレンスにしたい」というモチベーションもあって実施しているのでiOSDC Japanのライブ配信がYouTube Liveになることはありません3。
その他の選択肢も無くはないですが配信システム構築が必要になり、当然それには金銭的・人的コストがかかります。そうなるとやはり「コストをかけてでも配信システム構築する」「配信をやめる」の議論になるでしょう。現状だとおそらく人的コストが捻出できないと思います。とは言いつつ、草の根技術カンファレンスの運用は基本的にはスタッフの熱意ドリブンなので、どうしても配信システム構築がしたい・責任持って最後までやり切りたい、というスタッフが現れれば可能性はあります。
と言う訳で…
フルスペックの開催、楽しかったですね!
みなさま、今回も、ご参加ありがとうございました!