iOSDC Japan 2018を主催した #iosdc

去る8/30(木)〜9/2(日)に、iOS関連技術をコアのテーマとした技術者のためのカンファレンス、iOSDC Japan 2018を主催しました。

iOSDC Japan は例年新しいチャレンジをしていますが、今年もいくつかのチャレンジをしました。

Opening Party

Opening Party

昨年、DrupalCon Vienna 2017に行ったのですが、現地ではDrupalConのメインイベントの他に地域コミュニティやスポンサーが主催するパーティや音楽イベントの様なサイドイベントがたくさん開催されており、とても良いな、と思っていました。

それとは別に以前から「安全なDJイベント」でみんなと楽しみたい、という想いもありました。こちらは昨年も「夜のiOSDC」として開催したのですが、最終日の徹夜イベントというなかなか参加しにくい開催形式だったこともあり、こんどはもっと参加しやすい形で、と思っていました。

そんな訳で、今年は「安全なDJイベントをみんなが参加しやすい開催形式で」という意図で Opening Partyとして、前夜祭の前日に開催しました。(前前夜祭ですね!)

メインDJは「夜のiOSDC」でもDJとしてお招きしたHelena Tokyoの佐藤さん。本業はヘアスタイリストで、長谷川がカットをお願いしている時に「DJもやるんですよー」という話を聞いていたことから発生した企画でした。そしてひょんなことから@masuidrive さんにもゲストDJとして参加して頂きました。

基本はEUROBEATを流してみんなで踊ったり踊らなかったり楽しもう!というイベントでしたが、「10秒自己紹介」という企画も実施しました。これは、全員がそれぞれ10秒で自己紹介をし、次の順番の方の呼び出しもする、という企画でした。10秒なので名前と所属ぐらいしか言えないですが場の雰囲気もあり、楽しい企画でした。

写真を見て「なんだこれは」とびっくりした方もいらっしゃるとは思いますが、 そんな意図での実施でした。次回以降も何らかの形で開催して行きたいと思っていますので、今年参加されなかった方も来年は是非!

ルーキーズLT枠 & 練習会

ルーキーズLT練習会

長谷川は常々「テックカンファレンスはスピーカーで参加した方が1.5倍楽しい」と思っています。なので「いつか喋りたいと思っているなら今すぐ喋った方が良い」と言い続けてきました。

ただ、そうは言っても初めての登壇というのはやはりとてもハードルが高いものです。「もう少し強くなったら」と思ったりもするのですが、世の中、上には上が居るので、どこまでいっても上ばかりを見てしまい「その時」はやってきません。結局必要なのは背を押す存在だろう、ということで今年はトーク募集時に「ルーキーズLT枠」という枠を作りました。この枠は、採択されたら、事前開催される「ルーキーズLT練習会」に参加することができます、というもので、「ルーキーズ練習会」ではトークの練習をするだけでなく、トークに慣れたスタッフから資料やトークについて優しくアドバイスをするよ、という設計でした。

そしてその「ルーキーズLT練習会」はiOSDC Japan 2018開幕の1週間前、8/25(土)に開催されました。当日はみなさん資料を修正しながら複数回、多い方は5〜6回練習しました。最初は「ルーキーだな!」というトークをしていた方も練習と資料修正を数回繰り返すと、もうとてもルーキーには見えないぐらい上手になっていました。

夕方からはピザとビールで懇親会をしましたが、iOSDC JapanのLTはビールを飲んだ状態で、ということで、ビールを飲んだ状態でも練習をする方もいました。

ルーキーズLT練習会に参加したみなさんの間には仲間感が芽生えたりと当初想定しなかった効果もあって、とても良い企画だったと思っています。来年以降も実施してきたいと思っていますので、「いつかトークをしたい」と思っている方はネタを温めておいてください。

ちなみに、ですが、スピーカーで参加した方が楽しいのは「トークが終われば達成感が得られる」「懇親会などで話しかけてもらえる」「終わったあともエゴサで楽しめる」などのメリットからだと思いますが、実は似たメリットはスタッフにもあります。カンファレンスにもう一歩深く参加したいな、と思ったらスタッフとしての参加もご検討ください。

Interactive Round Table

Interactive Round Table(IRT)も今年初の企画でした。(*1)

IRTはあらかじめ決められた特定のテーマについて司会がリードしながら最大10名前後でディスカッションをする企画です。司会は議論をリードしますが主役は参加者です。参加者は議論を聞いているだけでも良いですし、可能であれば質問したり、回答したりと議論に参加します。

IRTに向いたテーマは「誰でも行き着くたった1つの正解」の様なものがないテーマです。iOSDC Japan 2018 では「テスト」「AutoLayout/StoryBoard」「Firebase」の3テーマで実施しました。(*2)

そして、その「正解がない」という特性上いつまででも議論が続いてしまい、新規の参加者が議論に入りにくくなるので、設計としては20分で強制終了し休憩のあと議論をリセットして最初から、としていました。が、なかなか難しい様ですね!参加者のみなさまに盛り上がって頂けた様なのでヨシとしましょう!

今回の開催では3テーマに運営からお三方に司会をお願いしました。「誰も来なかったらどうしよう」とヒヤヒヤしたものの、最終的にはどのテーマもたくさんの方にご参加頂けて良かったです。司会をお願いしたみなさま、ありがとうございました。

*1) とは言っても長谷川がもう1つ主催しているPHPerKaigi 2018で実施し一定の勝算があったのですが。
*2) IRTという企画をわかりやすくするためにプログラム上は「相談会」を付けていました。

3回目の開催を終えて

今はとても穏やかな心でこのエントリを書いています。「これが平和か…」と。今なら全ての人と生物と無生物に慈愛の心を注げる気がします。

現場でのオペレーションは、今年初導入したLTEトランシーバーの効果や、会場が昨年と同じだったなど、いくつか補助的な理由もあるとは思いますが、スタッフのみなさんの「良いものをゲストに届けたい!」という想いが感じられる、とても良いオペレーションだったと思います。

ですが、長かったですね!かねてから「カンファレンスなんて開催すると決めたら1日も2日も同じ」というのが持論でしたが、昨年の2.5日と今年のOpening Pary + 3.5日は違いました。減る睡眠時間、尽きるクロージングのスライド、発生する緊急対応案件!@tomzohは無事最終日クロージングを迎えられるのか!さ〜て明日もサービスサービスぅ! (*1)

普段は前向きでイケイケのiOSDC Japanスタッフの面々にも「長かった…」という感想が目立ち、今年の開催は「過去のiOSDC Japanで一番長かった開催」になるのではないかと思っています。(*2)

一方で海外のカンファレンスの様に「ダラダラと(という訳では無いだろうけど)一週間開催している」みたいな開催形態にも憧れており、いつかはそういう形で開催してみたいな、とも思っています(その場合、開始は11時とかがいいな…。17時ぐらいに終えて…。)。どうなることやら。

*1) 最終日は睡眠時間を極限まで削ってクロージングのスライドを作り、なんとか走りきることが出来ました…
*2) 一部の元気なスタッフは「はやくキックオフをしましょう」と言っています。もう数ヶ月待ってくれ。

数字で見るiOSDC Japan 2018

という訳で閉幕したiOSDC Japan 2018ですが、いくつか数字をご紹介してブログエントリのシメとしようと思います。

  • プロポーザル: 540
  • トーク: 133本(うちLT 40本)
  • ユニーク参加者: 837名
  • 懇親会参加人数: 360名
  • スポンサー: 48社
  • 消費したバドワイザー: 350ml缶 336本, 330ml瓶 600本
  • 提供したコーヒー: ホット 1,080杯, アイス 1,310杯
  • 配布したノベルティ入りエコバッグ: 段ボール71箱
  • スタッフ: 71名 (コア 20名, 当日 34名, ネットワーク 17名)
  • 準備期間: 144日
  • 運営から送信したメール: 1,850通 (参加者への一括メールを除く)

みなさま、今年もご参加頂きありがとうございました!
そして来年もどうぞよろしくお願いいたします!