iOSDC Japan 2017を主催した #iosdc

去る9/15〜9/17にiOSとその周辺技術のエンジニアのためのカンファレンス、iOSDC Japan 2017を主催しました。

みなさまをさんざんBlogBlog煽りつつ本人が書けてなかったのですが、開催終了後のタスクも片付きつつあり、ようやくこのエントリを書いています。

昨年からあった企画、今年初めて実施した企画含め、上手く行ったことも行かなかったこともあると思いますが、全体としてはスポンサー、スタッフを含む参加者のみなさまにお楽しみいただけたのではないかと思います。

ご参加頂いたみなさま、ありがとうございました!

The iOSDC Japan

今年は2年目の開催でしたが、実行委員長として旗振りをしていて、去年と違うと感じることが多々ありました。

その中でも一番大きかったのは、スタッフキックオフの瞬間からiOSDC Japanという存在がスタッフの共通言語になっていた感があったというところでした。

昨年も準備を進める中で変化したとは思うのですが 「iOSDC Japanというもの」がスタッフ視点ではクッキリ見えず、やりにくかったのではないかと思います。

それに対して、今年はスタッフのみなさんの中にも「iOSDC Japanというもの」があり「みんなが好きなiOSDC Japanをみんなで作る」感じになっていた様に思います。

そのおかげで、月イチで開催したスタッフMTGや、Slackでの議論はとても盛り上がり、楽しい準備期間でした。

文化祭

最終日のクロージングの中で、iOSDC Japan開催の動機として「文化祭」というワードをご紹介しました。

これは第1回の企画時から考えていたiOSDC JapanのDNAである「毎年開催される年中行事としてのお祭り」「1年に1回そこで必ず会う友人たち」「この1年または数年の成果を発表する」「スポンサー、スタッフを含む参加者はみなその場を楽しむ対等な関係であり、固定した特別な関係ではない」という様なことを表現したくて出したワードでした。

このDNAの中でも「1年に1回そこで必ず会う友人たち」は長谷川が技術カンファレンスで実現したい重要な要素であり、それをダイレクトに表す「同窓会」とどちらを使うか悩んだのですが、現時点では「ただ集まる」というよりは「集まって成果発表をする」というところをより強く表現したく、「文化祭」を採用しました。

iOSDC Japanのトーク選定は、スタッフがプロポーザルのタイトルと概要だけを見て投票した結果でほぼ決まっていますが、「××をして大変ツライ思いをしたけど乗り越えた話」的な、自身の経験に基づいたトークが採択される傾向にあるというのも「成果発表」というiOSDC JapanのDNA故なのかもしれません。

We are a community

iOSDC Japanの会場にはゲスト、スピーカー、企業スポンサー、スタッフの4つの立場の参加者がいますが、この立場は決して固定したものではなく、毎年変わって、それでもみんなが集まれる場になれると良いなあ、と思っています。

iOSDC Japanはトークを公募する技術カンファレンスなので、ゲストとスピーカーの間には壁はありません。話したいことがあればスピーカーとして参加し、ゆっくりしたいと思ったらゲストとして参加するのがお勧めです。(スピーカー経験者の方も、トークの無いカンファレンス参加はそれはそれでラクで楽しいですよ!)

スタッフやスポンサーについても同様で、ある年にスタッフやスポンサーとして参加し、別の年にスタッフやスポンサーでなかったとしても、その年はゲストとして参加し、その後またタイミングが合えばスタッフやスポンサーとして参加していただけたら良いな、と思っています。

2009年にUC Berkeleyで開催されたUC Berkley Haas Schoolの卒業生向けカンファレンス「All-Alumni Reunion Conference」で、TwitterのCo-founderのBiz Stoneさんが講演をしたのですが、その後にクロージングとしてHaas Schoolの学部長のRichard K. Lyonさんが来場者に向けて「We are a community. We are not a school. We are a community and your participation in it is where all the power comes from. Please stay connected with us.」と話していた、という話を最近聞きました。これを聞いた時に、まさに自分がiOSDCを通して実現したかったことはまさにこれだな、と思いました。

iOSDCはコミュニティとして存在し続け、iOSDCコミュニティのみなさまが日々交流し、時にはiOSDCコミュニティにいる企業間で転職したりと活動をする場になれば良いな、と思っています。そして、カンファレンスとしてのiOSDCが年に1回開催され、コミュニティのみなさまがスピーカーになったり、スタッフになったりゲストになったりと立場を変えながら毎年参加できる場になると良いな、と思っています。

(このUC Berkleyの話は「PHPの現場」というPodcastの「#12 カンファレンスの現場」というエピソードにゲストとして参加させて頂いた時にPHPカンファレンス福岡の初代実行委員長のcakephperさんが教えてくれました。このエピソード、個人的にすごくお気に入りの回で、おすすめです。なお、UC Berkleyの動画はこちらから見られます。)

来年に向けて

カジュアルに「毎年」と書いていますが現時点で来年の開催は決定していません。

今年もTwitterやBlogなどでたくさんの反響を頂き、おかげさまでいろいろなところで「盛り上がっていたみたいだね」「とても良かったみたいだね」とお声がけいただいています。

来年も開催するために手続きを進めています。正式の発表にはまだ少し時間がかかると思いますが、場所、期間の調整も含め何らかの形で開催できるように頑張ります!

これからもiOSDCを、よろしくお願いいたします!!

写真: iOSDC Japan