potatotips #26 (iOS/Android開発Tips共有会) に行ってきた

去る2月17日にSupership株式会社で開催されたpotatotips #26 (iOS/Android開発Tips共有会) に行ってきました。

今回はiOS発表枠を選択したところ見事落選、直前に空いたAndroid Blog枠での参加でした。

長谷川、iOSは仕事ではマネジメント、個人でも開発、なのですが、Androidは仕事でマネジメントするだけという状態だったので、とても新鮮な体験でした。

ということで、各発表のご紹介とコメントです。

Kotlinで書いたAndroidアプリをリリースした所感 / @rei_m さん

Rx系のライブラリなどを使用してKotlinでアプリリリースしたので良かったところ、困ったところをまとめた発表でした。

Kotlinは長谷川が普段触っているSwiftの視点で見ると、var / valによってmutuable / immutableを意識する、とか、Nullableでnullを意識する、とか、すごくしっくりくる内容でした。

ただ、Android Studio + Javaという標準環境から離れるがためのハマりポイントがあるそうで、これは非標準の辛いところですね。

情報業が多いのは標準環境でしょうから、Android開発に熟練して、標準環境ならではの「つらみ」がきつくなってきたらKotlinの様な環境を検討すると良いのでは無いかと思いました。

動画のあれこれ / @jyegan さん

「お疲れ様です!」から始まるプレゼン。新鮮です。

動画を扱うアプリを作成しているけど、どの様にするのか正解が見えなくて辛い、というお話。
そのつらみは機種依存が激しいところからも来ているそうです。

Androidでは、(静止画の)カメラまわりでも機種依存に苦労するのは知っていたので、なるほどなあ、そうだろうなあ、という印象でした。

プレゼン中で「正直に実装すれば普通に動く」とありますが、これは、「ドキュメントの通りの手順で実装する」みたいな内容でした。検証コードを書いているとつい数値系のパラメタなどは適当な値を設定してしまいますが、ドキュメントどおりにちゃんと取った値で設定しましょう、みたいなお話。

最近出会った面白い挙動紹介 / @tetsutan さん

ListViewで作った一覧から詳細画面に遷移する様なよくあるコードを書いたけど、書き方を少しミスしたらおかしな挙動に遭遇したので、Androidのソースを読んで何が起きたか調べてみたよ、というお話。

詳細はフラグメント移動後に前のフラグメントのデータが次のフラグメントに表示されたので調査したはなしにまとまっています。

iOS目線で見るとコードが読めるというのが新鮮で面白かったです。

AndroidアプリのUI/UX改善例 / @korodroid さん

自作アプリでこんなUI/UX改善をしたよ、というお話。
Google Playの様な純正アプリのUIはGoogleの推奨するUIなので従っておくと良いかもね、というのをベースにいくつかの事例紹介がされていました。
詳細は自分で調べるとして「あのアプリのアレみたいなやつはこれとこれの組合せだよ」というヒントは初めて実装する時には嬉しいでしょうね。

Androidでテストを書いて気をつけたこと / @stsn_jp さん

資料

後から見てわかりやすいテストコードを書くには、というお話。
発表では、テストコードのメソッド名を「テスト対象メソッド名_期待される振る舞い_前提条件」的にしているよ、というお話でした。

Web開発とかだと、こういう「どういうURLをどういうクラスのどういうメソッドで処理するか」みたいな設計はフレームワークという形でOSSに知見が集約されているのだけど、テストの世界にもそういうのがあっても良いのではないかなあ、と思いました。

アンサー Androidの話 / @funnythingz さん

「お疲れ様です!」

古の昔からメンテ続けているアンサーのアプリでAndroid 2.3をサポート外にしてモダン化するお話。
アプリは新規にゼロから作る場合だけでなくて、この例の様にあるアプリをモダン化する場合もあるので、参考になりますね。

Replace EventBus with RxJava/RxAndroid / @hkusu_ さん

EventBus と同じことを RxJava/RxSwift でやってみたよ、というお話。
ピンポイントなノウハウなのでばっちりハマる方には最高の知見ですね。

チュートリアルをリッチにしよう / @sakebook さん

チュートリアルをリッチにみせるための工夫と、その実装方法の紹介のお話。
スライドだけ見てると辛いのでデモを見ながらスライドを見ることをお勧めします。

Foreground検知 / kato_takaharu さん

Androidアプリでフォアグラウンドに来たことを検知したいけど意外と難しい!というお話。
iOSだとふつうにdelegateがあるので意外ですね。
画面構成を全部FragmentにしてActivity.onRsume = フォアグラウンド検知、とするのが一番キレイかも、という結論。
最初からその前提なら良いけど厳しい!!

元Railsエンジニアが現場で引き継いで使ってみたKotlin / woshidan さん

アプリをリニューアルした時にKotlinにしてみたお話。
気持ちよく書けて良いけどビルドが遅い、という、Swiftあるある、みたいな結論でした。

と言う訳で普段あまり触れていないAndroidのTipsに触れられて新鮮なpotatotipsでした。

そして、最後に今年8/20(土)にiOSエンジニアのお祭りとして開催するiOS Developers Conference Japan 2016の告知をさせて頂きました。

「エニジニアのエンジニアによるエンジニアのためのお祭り」「トークは公募された中から選出」「エンジニアの天下一武道会」「トーク内容はiOSエンジニアが聞いて面白ければ何でもアリ」として開催する予定です。

興味ある方、是非、日程、空けておいてください!

5月にチケット販売/トーク募集開始予定です。