iOSDC Japan 2023を主催した

去る2023年9月1日〜3日の日程でiOSDC Japan 2023を主催しました。

iOSDC Japanは2016年から毎年開催していて今回で8回目の開催でした。2020年と2021年は新型コロナウイルス感染症の影響でフルオンラインで実施し、昨年2022年はオフライン+オンラインのハイブリッド開催でしたが、iOSDC Japan名物のLT時ビールや懇親会は実施できませんでした。

今回iOSDC Japan 2023では新型コロナウイルス感染症対策は残るものの、LT時ビールや懇親会が戻ってきて4年ぶりの「フルスペック」での開催でした。

やっぱり良いですね!アルコールが無くてもカンファレンスは成り立つけど自分はこれがやりたくてカンファレンスやてるんだな、って再認識しました。

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iOSDC Japan 2019 を主催した #iosdc

去る2019年9月5日(木)〜9月7日(土)にiOSDC Japan 2019を主催しました。

今年で4回目の開催 & 会場についても2017年から早稲田大学西早稲田キャンパスで開催しており3回目の会場ということで、スタッフに運営・会場のノウハウが十分蓄積されているという安定安心の事前準備でした。

そんな中、今年もいくつか新しい試みをしました。

スピーカーディナー

スピーカーのみなさんの交流イベントであるスピーカーディナーは初回開催から毎年開催していますが、本来の目的だった「遠征参加してきたスピーカーの方が夜に1人でご飯を食べる様な事態を起こさせない」という目的に対して、開催日にスピーカーのみなさんを一般参加者から隔離してしまい、コミュニケーション促進の意味でよろしくないというデメリットが気になっていました。

そのため、今年は会期から離して開催1か月前に開催としました。そして以前から開催前の広報として「みんな同じフォーマットで自分のトークについてアピールする」という企画(企画名: 政見放送)をやってみたかったのでスピーカーのみなさまによる1minピッチを実施しました。

会場は以前一度使ったことがあってそのインパクトにファンになってしまった、秋葉原はアイデアの城

さすが6倍以上の倍率をくぐり抜けて採択されたプロポーザルの主のみなさま、1minピッチもとても面白く、事前公開した1minピッチ動画は現時点で1,650再生とトーク系動画としてはトップクラスの再生回数になりました。

1minピッチ

スピーカーディナーそのものの価値や意義は依然大きく、遠征参加の方に優しくないという問題はあるものの、スピーカーのみなさんとその他すべての参加者のみなさんとの交流の機会の最大化という意味ではこのスタイルは良いな、と思っています。

The iOSDC Anthem

ここ数年、ブンデスリーガやチャンピオンズリーグなど欧州サッカーを見ているのですが、大抵オープニングとかアイキャッチにカッコいい曲がかかるんですよね1

それに影響されて以前からiOSDCでもアンセムが欲しいと思っており、今年、遂にその作曲を作曲家の古代祐三さんにお願いしました。

古代祐三さんは長谷川が少年時代から大好きな作曲家で、誰かに作曲をお願いするとしたら古代さんだろうな、とずっと思っていました。

作曲をお願いできることが決まり、オープニング動画ができて音楽が引き立ち…ととてもエキサイティングな準備期間でした。

そしてオープニング動画がこちら!いやあカッコいい!

iOSDC Japan 2019 Opening

動画で使用しているアンセムは1分版なのですが、実はこの曲、フル版もあり、フル版はさらにカッコいいのです!

The iOSDC Anthem – Full Version

iOSDCアンセムは今回だけでなく、今後の開催でも継続的に使っていく予定です。

iOSDC茶会

今年は9月5日(木)〜7日(土)の3日開催だったのですが、毎日、夜には何かしらのイベントを企画していました。そのうちday 0のオープニングパーティ(DJイベント)、day 2の懇親会は昨年から引き続きの定番企画でした。

会期のまんなか、day 1には今年はiOSDC茶会という企画をしました。これは「アルコールを飲まないことがマジョリティの懇親会」です。ビールはiOSDCのDNAですので2アルコールの提供はするのですが、酔って騒ぐ場では無いよ、茶会だからね!というたてつけの懇親会です。

茶会を企画するにあたっては、従来の懇親会の「食事と飲み物を提供する場を用意しコミュニケーションの場とする」に対して逆に「コミュニケーションの場を企画し、食事と飲み物も提供する」という方向で考えていました。

この企画は参加者の「たのしむ力」に依存したコンテンツなのですが、初回にもかかわらず参加者のみなさまのおかげでうまくワークしたのではないかと思っています。ありがとうございました!

茶会についてはPHPerKaigiの開催エントリ「PHPerKaigi 2019 を主催した #phperkaigi」でも書いていますのでご興味ある方は是非ご覧ください。

トーク録画

iOSDC Japanでは2016年の初回開催から原則として全てのトークを録画し、YouTubeで公開しています3

トーク録画は基本的にほとんど見られない上に技術的にもすごく難しく、労力と効果という意味でのコストパフォーマンスがあまり良くないのですが、せっかくスピーカーのみなさまがすばらしいトークをして下さるので記録に残さねば、という使命感だけで歯を食いしばって続けています4

2016年は基本的に自分たちで録画し、2017年と2018年は外部パートナーさまにお願いしていました。2016年と2018年は1つのビデオカメラでスクリーンとスピーカーをまとめて撮影するスタイル、2017年はスライドをキャプチャし、ビデオカメラで撮影した映像に重ねるスタイルでした。

いろいろな方法での撮影を試したのですが、100%満足かというとそうではなく、今年は覚悟を決めて自分たちで機材を購入しての撮影となりました。

いくつか課題はあるのですが、見やすいスライドと聞きやすい声が実現できたと思っています5

10/29追記: 書きました 「カンファレンス録画システムを作った #iosdc

という訳で…

今年も最高でした!

事前準備からしていたコアスタッフのみなさんの力に、そのまま当日スタッフのみなさんの力が乗って、本当に良いチームだったと思っています。ありがとうございました!

そして、スポンサーのみなさま、スピーカーのみなさま、参加者のみなさま、ありがとうございました!

来年も開催できる様に精一杯頑張ろうと思います。
また来年お会いしましょう!!

転職とサッカーとコミュニティ

長谷川はサッカーの香川選手が大変好きで、ドイツリーグ(ブンデスリーガ)のドルトムントの試合をよく見ています。

サッカー選手は、アスリートの常として、好調な時期とそうでない時期があり、また、タイミングタイミングのチームの監督の目指す戦術、対戦するチームの戦略、自チームのメンバーによって、活躍出来る時期と出来ない時期があります。

ブンデスリーガの1部のチームともなればみんな一流の選手な訳で、所属チームで活躍できなくても、別のチームに移籍したら活躍できることはよくあるし、監督にしてもシーズン開幕から14戦未勝利の監督が解任されて別の8戦未勝利のチームの監督になったら3連勝する、みたいな現象はよく見ます。

今日は、iOS界隈、AWS界隈、PHP界隈のメンバーと美味しい餃子を食べる会に参加したのですが、その中で、iOSDCの初開催の年からスポンサーしてくださった企業の象徴的なメンバーが転職するという話を聞きました。長谷川的にはその企業と言えば彼、というぐらいに思っていたし、彼のトークを聞いてその企業のファンになっていたぐらいだったので、すごくびっくりし、寂しく思いました。
その流れで転職先も聞いたのですが、これがまた、iOSDC初開催の年からスポンサーしてくださっていた別の企業でして。

それを聞いて、前回のエントリで紹介した「We are a community」そのものだな、と思って少し心穏やかになりました。

一流のエンジニアが、あるタイミング、ある組織で力を発揮出来ないと思ったら移籍するのが良いと思うんですよね。で、その移籍先で活躍して、その後、もしかしたら移籍先の状態が変わって、そしたらまた別の組織に移籍して。場合によっては元の組織に移籍するのもアリだし。香川選手もドルトムントからマンチェスターユナイテッドに移籍して、1年目は活躍するものの監督の交代によってその度合いが下がり、古巣ドルトムントに移籍してこの数週間は絶好調だし!

今回の転職のきっかけがiOSDCでのトークだという話もあったそうで、それだけ聞くとiOSDCへのスポンサー参加によって不利益になっている話に聞こえるのですが…きっとそれだけでなはくて、隠れた多数のファンを作っているのではないかと思っています。何を隠そう、長谷川本人も体がもう1つあったらその企業で一緒に仕事してみたいな、と思うぐらいですし。

自分が主催するカンファレンスにスポンサーしてくださる企業って、やっぱり感覚的には身内感・ファミリー感があり、そのみんなが幸せであるためには、カンファレンスにどんどん新しい参加者を呼び、ファミリーのメンバーを増やしていきたいな、と改めて思いました。

iOSDC Japan 2018はまだ開催決定していませんが、引き続き頑張っていきたいと思います。
という訳で、みなさま、良いお年を!

Powered by builderscon

このエントリはiOSDC Advent Calendar 2016の増補改訂版です。

今日は buildercon について。

3日目の記事で、YAPC::Asia Tokyo@lestrratさんに話を聞いた話を書きました。

彼は、2015年に幕を閉じたYAPC::Asia Tokyoの主催を経て、buildersconというカンファレンスを立ち上げています。

buildersconでやりたいことは「エンジニアによる、エンジニアのための」カンファレンスです。。あれ?どこかで聞いたことある?そうですね、何年か前のYAPC::Asia Tokyoのサブタイトルですね。このくくりは絶妙で、使っている言語や技術スタックにとらわれないでおもしろい話だけ聞ける場を作れるのが良い。

buildersconについては、この記事もおすすめです。

YAPC::Asia Tokyoを経て。牧大輔(@lestrrat)がギーク達の祭りをぶち上げる理由

そんなbuilderscon、2016、2017と開催された技術カンファレンスなのですが、それに加えて「カンファレンスのフレームワーク」としての役割も持っており、カンファレンス運営に関するドキュメントがGitHubで公開されています

このドキュメントには、会場のキャパシティに対してチケットを何枚売ると良いか、CfP(トーク募集)をどの様にすると良いか、写真やビデオをどの様にすると良いか、等々、カンファレンスを運営するにあたって知りたいことや、未経験者がイチから思いつくにはハードルの高いTipsなどが多数含まれています。

このドキュメントはMITライセンスのもと公開されていますので、誰でも参照し、参考にすることができます。
iOSDCもこのドキュメントを参考にし、「Powered by builderscon」として開催しています。

これからカンファレンス開催を検討する方は是非一読すると良いと思います。

なお、カンファレンスとして開催されるbuildersconにスタッフとして参加するのもお勧めです。
ドキュメントの参照でも十分に参考になりますが、やはり実際に体験するのは大事ですね!