日常のレーシングアクシデント

近年、みんな「仕事は増えるが人は減る」状態になっていて人手が足りている職場なんて1つも無いのではないかという状況になっています。
こうなるともう皆が事故を起こさない様に、しかし最高速で走る「レーシング」をすることが求められてきます。

仕事の場では何かしらの事故が発生すると必ずその原因を追及し、再発防止策を考え、ルールを作って対処します。
これをうまく運用しないと仕事には新しいルールがどんどん増え、その結果速度を保つことがすごく難しくなってきます。

F1ではアイルトン・セナ選手の死に学び、安全性向上のための新しいルールが日々導入され、結果として世界トップクラスの安全なモータースポーツになっています。そしてそのルールは速度を落とすことをしていません。現に同じコースで安全に走行しているのに最速ラップタイムはどんどん更新されています!

我々も仕事において何らかの事故が発生した時に盲目的に対症療法としてルールを作るのではなく本当にそのルールが必要なのか、速度を落とさないで同等以上の効果のあるルールが無いかを考え続ける必要がありますね。

F1などのレースではクルマがぶつかった時にどちらに非があるかという判断がスチュワード(レース審査員)によってなされ、その結果どちらにも明らかな非が無い場合は「レーシングアクシデント」として不問にする習慣があります。

世の中にはレーシングカーの様に少しこする程度の事故は許されるクルマがあればハイヤーの様に安全性が最優先されるクルマもあります。

要求される速度を常に考え、速度が要求される場合には日常にも「レーシングアクシデント」の存在を認める必要があるのではないでしょうか。