ポイントサイトのイグジットモデル

投稿者:webmaster 投稿日時:2009/04/09(木) 01:07

今日は、旧来の親友、サークル後輩くんの3人で飲みました。

後輩くん、ある分野のWebサイトをもう数年やっています。
最初は「好きな分野」とうことで食べられない中でもがんばっていた様ですが、最近は広告モデルで食べられるクラスの収益が得られているそうです。

そんな訳で、そろそろ税金が気になっていることと、トラフィックは集めているもののいまいちそのトラフィックの換金手段が足りてないということで、ポイントサイトを買って統合して収益を高めることを考えてみた様です。

ポイントサイトって、「ユーザが登録をして、何かをするとポイントがたまり、ある程度ポイントがたまったらそれを現金に変えられる」というサイトです。

今日、彼が目を付けたサイトのスペックを持ってきてくれたのですが、300万PV/月ぐらいで売上が100万円、費用が50万円というサイトでした。これが500万円での売り出し。(数字は適当に変更しています。)

これだけ見て、その場では「まあ、表面利回り120%あるし、きみのサイトと相性良いならいいんじゃない?ただ、この表面利回りはもっと高くなる価格まで交渉した方がいいよ。」という話をしました。

そんな話を帰りの電車で考えていたのですが、あれ?と疑問に思うことが。

ポイントサイトって、収益源は

(A)ユーザが何かしたことによって得られる現金収入
(B)ユーザが得たポイントを換金した金額
(C)サイト維持費

で言うと、A - (B + C)。上記で言うとこれが100万円 - 50万円 = 50万円。
サイトを500万円で買うと利回り120%。

いいんじゃない?って思ったけど、一方で、実は隠れたポイントサイトの収益があって、これが「最低支払額に達しないでやめていくユーザの持ちポイント」の分。

つまり、手元に残る現金は

(A)ユーザが何かしたことによって得られる現金収入
(B1)ユーザが得たポイントのうち換金した金額
(B2)ユーザが得たポイントのうち換金しなかった金額
(C)サイト維持費

とすると、A - (B1 + C)です。

B2の累計は「先に現金をもらって費用は発生していない分」になります。

この分ってずっと「いつか払う必要があるかもしれない」状態にあるのですが、この分を一生払わなくても良くなる瞬間があって、それがサイト売却なんですね。
別の言い方をすると、B2の累積部分はサイト売却の瞬間に確定する利益。

ということは、ポイントサイトの利益を最大化するイグジットモデルってサイト売却しか無いんじゃないかな?と。

こう思った一方で、現実的に手元に現金はあるし税金も払ってる訳で、サイト売却の瞬間に利益が確定するって言われてもピンと来ないところもあり...。

これはキャッシュフロー的に考えるか、BS的に考えるかの違いなのかなあ。(誰か識者ヘルプ!)

ただ、1つだけ言えそうなのは、後輩くん、交渉材料にこれを使うのだ。
「未換金ポイントの総計を教えて下さい。その換金分はサイト購入金額から引かせて下さい。」って。
意外とマイナスになっちゃったりして。

上記サイトの売り主がここまで考えてたらすごいなあ。

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シナジーがどれくらいあるかは何やっているサイトかわからない

シナジーがどれくらいあるかは何やっているサイトかわからないので何とも言えないですが、

購入の際には普通の会社のM&Aと同じように過去3年分くらいのデューデリを口頭レベルでも聞いた方が良いのではと思います。

増加傾向なのか、減少傾向なのかとか、なぜ減少しているのかとか。

それと、なぜ売りたいのか、社長交代の後にオペレーションが容易にできるのか等は本人に聞いても良いことしか言わないので、真の状況を推測することが大事です。

私の認識では、この手のサイトの収益性というのは水もの感が強いので、あまりアテにならない。

なので、収益ゼロと仮定して、それでもシナジーが見込めるからこの価格なら買いたいという値段、

たとえば、実は同じシステムを作りたかったのでシステム開発代と割り切って買っちゃうとか。このサイト自体でのもうけはゼロでも本業のユーザーに対するサービスレベルが上がるから本業での利益が増える予測が付くので、そのための追加投資としてはこの程度までなら出しても良いかなとか。そういう値段で指したいと思います。

私はあまり彼のサイトとシナジーがあるように見えないので、一度利回りには目を瞑って内容を吟味したらどうかなと思います。

もし、利回りに注目するならば、120%回る他の投資と比較も必要ですね。武富士の社債をレバレッジ2倍で買ったら120%ですし、南アフリカランドでスワップ金利120%とかいうのもよく見かけます。

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